入門!論理学を読んで論理的になろう
正しく伝えるために論理的になろう
この前プレゼンをしたとき、「何を言っているのか全く分からない」と言われました。でもこちらからしてみれば、「なんで分からないんだよ!!」という気持ちでした。
よく紐解いていくと、同じ事象を違う観点から見ていたので認識の違いが生まれていました。言葉は同じですが、受け取り方が違ったのです。今後このようなことがないように論理的になりたいと感じました。
「入門!論理学」を読んでみた
著者の野矢茂樹さんは東京大学の教授で論理学に関して色々な本を書かれています。
書かれた本は軒並み評価が高く、この本は一番最初に手に取る入門書となります。
論理学は数学のように記号で証明していくものらしいですが、本書は言葉に置き換え、日常の中でも取り入れやすくなっています。
この本で一番印象に残ったのは、「論理的に言えることは当たり前なこと」。
例えば、「大学教師は人にものを教えるのがうまい」は論理的でありません。「大学教師は大学生に何かを教えている」ということしか言えません。正直、論理学ってしょぼいじゃんって思いました。しかし、読み進めていけば本質だと納得させられます。
論理的とは?
整理もかねて、論理的ということを考えていきたいと思います。
論理が成り立っているといえるのは、以下の2点を満たしている場合となります。
- 前提が共有できている
- 主張が前提に含まれている
まず、あるべき姿を図示すると下のようになります。
上の2点が満たされている場合ですね
前提の中にきれいに主張が含まれています。
1が満たされていない場合は
僕の場合はこれでしたね、前提が共有できてなかったので相手からしてみれば主張まで論理が飛躍している状態でした。
例えば、スイカは果物ではありません。と主張した場合
果物は「果肉があって、甘いもの」という前提を持っている人と、
果物は「木に成っているもの」という前提を持っている人では、主張の正しいかどうかが違ってきます。
なので、論理的であるためにはまず前提を統一する必要があります。
次に、2が満たされていない場合
か
上の場合が多いですね
自分では正しいと思っていても、違う側面から見たら成り立っていない。
これは主張が前提に含まれているかしっかり吟味するしかありません。
しかし、この2点を踏まえれば論理的であると言えます。
まとめ
以上から、今後プレゼンや相手に説明するときは
・相手と前提を統一する
・主張が前提に含まれているか吟味する
を気を付けていこうと思います。